生活保護制度:運用で質問書

生活保護制度:運用で質問書 富山市にホームレス支援団体 /富山
 ホームレス支援に取り組む市民団体「ホームレス支援ネット・困民丸相談所」(埴野謙二代表)は5日、富山市の森雅志市長と富山社会福祉事務所長あてに生活保護制度の運用についての姿勢を問う質問書を提出した。10日以内に、質問書への回答について話し合う場を設けるよう要請している。

 質問書で取り上げたのは、富山市内で野宿中、衰弱して自殺を試みたが果たせず、県警に保護されたホームレス男性のケース。

 男性は、県警からの連絡を受けた同相談所の支援もあり、県警に最初に保護されてから約2週間後に市に生活保護を申請。今月から受給できる見通しとなったが、その間の同事務所の対応について、同相談所は「不作為があった」と指摘し、事実関係や見解を示すよう求めている。【江田将宏】

毎日新聞 2008年11月6日 地方版