失職者支援で炊き出しや相談会
仕事を失った人たちを支えようと富山市で28日、ボランティアによる炊き出しや相談会が開かれました。
ハローワーク富山のそばで開かれた「あったか相談村」は、自治労などの労働団体と市民でつくる実行委員会が主催しました。
温かい豚汁とおにぎりが用意され、訪れた40人以上の職を失っている人たちに振る舞われました。
中には夜と翌朝の食事にと、おにぎりを両方のポケットに詰めて帰る人の姿もありました。
会場では防寒着や日用品も配布したほか、健康や労働相談の窓口も設けられました。
窓口には「一週間くらい何も食べていない。お金も健康保険証もないから、病院に行けない」などの深刻な声が寄せられていました。
実行委員会は、2月と3月にもこの取り組みを行うことにしています。
生活保護の敷金、県に行政不服審査の請求
富山市のホームレス支援団体が20日、ホームレスの生活保護の手続きに関して、県に行政不服審査の請求書を提出しました。
県に行政不服審査の請求書を提出したのは富山市内のホームレスを支援している「困民丸相談所」です。
生活保護を受けるには住む所が必要なため、自治体は住む所がない人に対して、条件つきでアパートなどに入居する際の敷金などを支給しています。
しかし、困民丸相談所ではその支給が富山市で去年秋ごろから打ち切られていると訴えています。
一方、富山市は、支給するかしないかは、それぞれの状況を見て適正に判断していて、一律に打ち切っているという事実はないとしています。
困民丸相談所代表の埴野謙二さんは、「今後ホームレスは増えるかもしれない。生活保護は申請から受給まで時間がかかるので、一時宿泊施設の設置なども検討して欲しい」と訴えました